この記事では、メタバースゲームの一つであるDecentraland(ディセントラランド)について、その概要を紹介していきます。
Decentraland(ディセントラランド)は、「仮想現実」と「ブロックチェーン技術」の融合によって生まれたVR空間のプラットフォームです。
Decentralandでは保有している土地を売却したり、他のユーザーがこの空間に参加して、デジタル通貨の売買ができるという独創的な開発ツールを提供しており、今後が期待されています。
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Decentraland(ディセントラランド)とは|概要を解説
2015年にEstenban Ordano氏とAri Meilich氏によって、創設された「イーサリアム(Ethereum)」ブロックチェーンをベースとしたバーチャルリアリティプラットフォームです。
Decentraland内の仮想空間でゲームをしたり、アイテムやコンテンツを作成し、売買することが可能です。
また、自分の市場やアプリケーションを構築するための土地区画「LAND」を購入することもでき、これらのデジタル資産はすべて、「イーサリアム」で管理されており、仮想土地「LAND」の所有権を明確にしています。
広大なVR空間を探索したりミニゲームで遊んだりすることができます。
ここまでは他のVRゲームにもある機能ですが、Decentralandの場合はブロックチェーン技術を活用することによって、VR空間内の土地や建物、アバターなどあらゆるものがNFTでつくられています。
LANDの所有者はLANDを利用してアイテムやコンテンツを作り、収益化することもできるという仕組みです。
MANAとは?
MANAの概要について説明していきます。
MANAは、Decentralandにおいてアイテムやコンテンツの支払いに使用されるデジタル資産(ERCトークン)です。
Decentraland上では、LANDやアイテムを売買することなどが可能であり、その際に使われるのがMANAです。
2021年10月時点で1MANA100円を超えており、ユーザー数は10,000人を超えています。
LANDを購入するためには、Decentralandが開催するオークションに参加してMANAをバーンして獲得するか、上の写真のような専用のマーケットプレイスでMANAを媒体として購入します。
先にも述べましたが、上の画像のように、Decentralandでは多数のアイテムが売られており、そのアイテムの売買にもMANAは使用されます。
また、MANAの所有者は保有通貨の利用ができるだけではなく、他のデジタルウォレットに交換することも出来ます。
Decentraland(ディセントラランド)の特徴
- 他のNFTゲームとNFTを相互利用できる
Decentraland(ディセントラランド)の特徴①:他のNFTゲームとNFTを相互利用できる
NFTであるアイテムやキャラクターは、複数のNFTゲームで互換性を持たせることができるという特長も有しています。
実際にDecentralandではこれまで次のようなNFTゲームと提携しており、一部のNFTを相互利用できるようになっています。
Decentraland(ディセントラランド)の特徴②:プロトコルの構造がオリジナル
Decentralandプロトコルは3つの層で構成されています。
上からリアルタイムレイヤー、土地コンテンツレイヤー、合意形成レイヤーです。
土地の所有権は合意形成レイヤー、その土地の管理はコンテンツレイヤー、Decentralandをプレーしているユーザーへのコンテンツの表示を扱うのがリアルタイムレイヤーです。
リアルタイムレイヤー(Real-time Layer)
リアルタイムレイヤーではDecentralandのクライアントが土地コンテンツレイヤー層の特定の座標(x,y)に対して、コンテンツとP2Pサーバーをリクエストします。
さらに、土地コンテンツレイヤーが下層の合意形成レイヤーからコンテンツが記述されたファイルを取得すると、最終的にリアルタイムレイヤーのP2Pサーバーに対して、近接するクライアントがいないかを問い合わせます。
リアルタイムレイヤーでは土地コンテンツレイヤーでコンテンツが記述されたファイルを取得すると、近接するクライアントがいないかF2Fサーバーに問い合わせて、コネクションを張ります。
土地コンテンツレイヤー(Land Content Layer)
土地コンテンツレイヤーでは、リアルタイムレイヤーからコンテンツとP2Pサーバーのリクエストを受信し、合意形成レイヤーに指示を出し、今度は合意形成レイヤーから上がってきたコンテンツが記述されたファイルを取得して、リアルタイムレイヤーのP2Pサーバーへ問い合わせをします。
まず、Decentralandではレンダリング(表示内容の作成)をするためのコンテンツ取得に際して、分散ストレージシステムを使用しています。
それにより、レンダリングが必要なLANDについて、そのLANDのコンテンツの説明を含むファイルがスマートコントラクトから取得されます。
この分散型配信システムにより、Decentralandは司令塔のような管理システムを要せずとも機能することができ、またこれによって運営側の検閲を拒絶して、運営側が勝手にルールを削除・変更することができないようにしています。
合意形成レイヤー(Consensus Layer)
Decentralandでは、LANDは「イーサリアム(Ethereum)」ブロックチェーンで所有権が明確にされており、自分で管理することになります。
これらの代替不可能なデジタル資産であるLANDには固有にx,y座標が設定されており、所有者及び土地所有者がLANDで提供したいものをエンコードするコンテンツ記述ファイルを参照できます。
イーサリアムのネットワークに接続することによって、DecentralandのクライアントはLANDスマートコントラクトの最新情報を取得することが可能になります。
土地はデジタル資産(ERCトークン)であるMANAを媒介として購入することができます。
また、購入した新しい区画は、既に所有者のいる区画に隣接している必要があります。
Decentraland(ディセントラランド)のメリット
ここからは、共有仮想世界Decentralandの特徴やメリットについてまとめていきます。
簡単に解説するのでしっかりとおさえておきましょう。
Decentraland(ディセントラランド)のメリット
- 生成したアイテムを売買できる
- 世界トップブランドがファッションショーを開催している
Decentraland(ディセントラランド)のメリット①:生成したアイテムを売買できる
上述したようにDecentralandは利用しているユーザーが「経済活動」を行うための共有仮想世界です。
アプリケーションを作って、収益化したり、仮想の土地「LAND」を売買することが可能になっています。
LANDは「イーサリアム(Ethereum)」ブロックチェーンで所有権が明確にされており、自分で管理することができます。
さらにLANDでは「パーセル」というLAND内の区画を自由にカスタマイズすることによって、「パーセル」内でアイテムやコンテンツを作成することが出来ます。
区画「パーセル」とはx.yで座標が設定されており、16m×16mで規定されるDecentraland内の土地です。
自分が所有するパーセルを動画や画像、音声、3Dモデルなどを使って、自分好みにカスタマイズすることが出来ます。
オリジナルのパーセルをDecentralandのマーケットプレイス上で他のユーザーに販売できます。
ちなみにパーセルの数は固定されており、それがパーセルの価値の安定化に貢献しています。
もし、無限にパーセルを作ることが出来てしまうと、結果的に大量のパーセルが市場に出回ることになり、パーセルの価値が暴落してしまう恐れがあります。
このような事態を防ぐために、パーセルはMANAの発行上限数と同量に制限されており、パーセルの価値を安定させる役割を果たしています。
Decentraland(ディセントラランド)のメリット②:世界トップブランドがファッションショーを開催している
Decentraland(ディセントラランド)では、世界トップブランドがファッションショーを開催するようなプラットフォームになっています。
ベンチャー企業などではなく、グローバル企業が利用しているということは、ゲームとしての信頼度があるということなので、ディセントラランドの大きなアドヴァンテージといえるでしょう。
Decentraland(ディセントラランド)のメリット③:LAND及びLANDで生成したアイテムは所有権が明確である
Decentralandの特徴は、独自ブロックチェーンではなくブロックチェーン「イーサリアム(Ethereum)」の上に構築されているという点です。
イーサリアムのブロックチェーンはERC721準拠しており、ERCはNon-Fungible-Token(通称NFT)を扱うことのできるスマートコントラクトの規約です。
NFTとは代替性のない、代替不可能なトークンのことで、それぞれが固有になっています。
現在は、ブロックチェーンゲームなどにおいて主に使われているトークンを指します。
「NFTとは?」について詳しく解説している記事もありますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
逆にビットコインのように代替可能なものはFungible Token(通称FT)、すなわち代替性のあるトークンと呼ばれています。
そのため、LAND内で作ったアイテムはスマートコントラクトによりユーザーが保有することが出来ます。
アイテムやLANDに関するすべての情報がスマートコントラクトを使って、ブロックチェーン上で承認・記録される仕組みになっています。
したがって、アイテムやパーセルの所有者はそれぞれのユーザーとして管理しており、運営側が介入して、勝手に削除・変更ができない使用になっています。
MANAの価格動向・チャート
2021年10月29日現在の価格は約120円で、時価総額ランキングは67位になっています。
2020年12月までは大きな変動はありませんでしたが、仮想通貨バブルになった2021年、大きく上昇しました。
2020年12月30日に約8.1円だった価格は2021年3月24日に一時約104円と実に約13倍にまで急騰しています。
米老舗ゲーム会社であるATARI(アタリ)がDecentraland内でカジノを作るという発表もまた、大きな材料となったと考えられています。
また、現在日本の仮想通貨取引所でMANAを取り扱っているところはありませんが、将来MANAを取り扱う国内取引所が出てくる可能性は十分にあると言われています。
国内取引所に上場すれば、それに伴うMANAの価格の上昇も期待できると言えるでしょう。
※これはあくまでも予測に基づいたものであり、価格の上昇を保証するものではありません。
Decentraland(MANA)の課題
Decentralandは開発当初、大変注目され、開発企業である新興 VR スタートアップの Decentraland は、ICO にて2,400万米ドルの資金をわずか35秒で調達し、ICO の資金調達記録を塗り替えました。
Decentraland(ディセントラランド)のデメリット・弱み
ここでは、Decentralandの課題について解説していきたいと思います。
Decentraland(ディセントラランド)のデメリット
- 手数料が高い
- 技術がニッチすぎる
Decentraland(ディセントラランド)のデメリット①:手数料が高い
Decentralandが抱える問題として指摘されているのがブロックチェーン「イーサリアム(Ethereum)」の手数料の高さです。
これはDecentraland自体の課題というよりも、Ethereumが抱える課題であると言えるでしょう。
これに加えて、2020年9月のDeFiブームなどの他のサービスの影響を受けて、手数料が安定せずに乱高する可能性があるといった問題もあります。
また、仮想世界で販売されているアイテムの値段についてもユーザーの不安があるようで、「高すぎる」「もっと安ければ利用しやすいのに」という意見が散見されました。
実際にDecentralandのマーケットプレイスを見てみると、LANDの相場は数万円〜数十万円と高額で、誰もが気軽にLANDを購入してアイテムやコンテンツを作って遊べる価格とはいえません。
Decentraland(ディセントラランド)のデメリット②:技術がニッチすぎる
VRが急速な勢いで成長しているのは事実なのですが、ゲーマーの多くが「仮想世界」という新技術を完全に取り入れているとはいえず、Decentralandが普及しているとは言い難い現状があります。
実際に、時価総額ランキングは67位(2021年10月29日時点)とこれまでの急成長ぶりとは裏腹にニッチな分野にとどまっています。
販売自体は確実に拡大しているのですが、VRを使ってオンラインの世界を完全に普及させたいと考える企業にとってはユーザベースが限られていることが課題となっているようです。
先述した通り、MANAは将来、国内取引所に上場する可能性があります。
そのため、海外取引所を利用することに抵抗があるという方は、国内取引所のコインチェックを利用して他のアルトコインへの投資を行いながら、MANAのが上場する時を待つのもよいでしょう。
Decentraland(ディセントラランド)の始め方・やり方
Decentraland(ディセントラランド)のまとめ
本記事では、ブロックチェーンを使って仮想現実の構築を目指すDecentralandや、Decentraland内で使われるMANAについて解説してきました。
「すべて VR で体験可能な土地をゲーム内で所有する」という新しいコンセプトで、Decentraland(MANA)は世界中のユーザの注目を集めてきました。
これからMANAに投資をしようと思っている方は、是非この記事の情報を参考にして投資をしてみてください。
- MANAはDecentraland上でのLANDやアイテムの売買に使用される仮想通貨である
- 国内の仮想通貨取引所に上場すれば、さらなる価格上昇が期待できる
- 仮想世界の利用が広まるにつれて、さらに人気が出る可能性がある
- MANAを購入するためには、まず日本の仮想通貨取引所の口座が必要です。
まだお持ちでないという方には、コインチェックがおすすめですので是非口座開設をしてみてください。
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