この記事では暗号通貨(仮想通貨)のNEO(ネオ)の特徴や買い方などについて紹介していきます。
NEOの現在価格と時価総額
この記事の信頼性
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【NEO】NEO(ネオ)の基本情報
通貨名 | NEO(ネオ) |
通貨略号 | NEO |
公開日 | 2016年 |
時価総額順位 | 下のRANK参照 |
発行上限枚数 | 1億NEO |
取り扱い国内取引所 | なし |
取り扱い海外取引所 | Bittrex(ビットレックス) Yunbi(ユンビ) Bitfinex(ビットフィネックス) etc. |
公式サイト | NEOの公式サイト |
ホワイトペーパー | NEOのホワイトペーパー Antsharesのホワイトペーパー |
NEO(ネオ)は、略号がNEOの仮想通貨(暗号通貨)です。
中国初のオープンソースのブロックチェーンを利用した仮想通貨です。NEOの運営会社は2014年に設立され、上海を拠点に活動しています。2015年には、ICOをおこない、2016年から市場で取引が可能となっています。
元々はアントシェアーズ(AntShares)という名前でしたが、2017年6月に行われたAntsharesのカンファレンスで名称を改名すると発表があり、NEOに変わりました。
NEOは、分散型ネットワークで「Smart Economy(スマートな経済)」を実現するために、ブロックチェーン技術とデジタルID(デジタルアイデンティティ)を使って資産をデジタル化し、さらに、スマートコントラクトを用いて、そのデジタル資産を自己管理することを目指しているようです。
NEOは、「Chinese Ethereum(中国版イーサリアム)」や「Ethereum’s killer(イーサリアムの殺人者)」とよばれることもあり、中国だけでなく、世界中から注目されています。
NEOのシステムには、将来の経済インフラになるべく、DBFT、NeoX、NeoFS、NeoQSなどの多くの独自技術が組み込まれています。
NEOのプラットフォーム上では、様々なアプリケーションが実装可能で、例えば、Augurの予測市場の機能など、アルトコインで実装されている機能はだいたい実装可能なようです。(後述)。
2017年10月には、Red Pulse(RPX)という仮想通貨のICOが、NEOプラットフォーム上で行われました。
NEOには、2つのネイティブトークン、NEO(略称NEO)とNeoGas(略称GAS)というものがあります。
本家のEthereumにもGasが存在しますが、それとは別のものですので、混同しないように注意してください。NeoGasは、NEOネットワーク上で使うための燃料トークンで、最大供給量は1億GASです(後述)。
NEOのネットワーク上では、すでに1億NEOが生成されていて、GASは日をおうごとに増加しています。GASは取引所での売買も行われていて、時価総額としては2017年11月時点では、40位前後です。今後GASの発行量は増えていくので、時価総額は上昇していくことものと思われます。
すでに発行された1億NEOのうち、資金調達中にNEOの支持者に5,000万NEOが配布されました。
残りの5,000万NEOは、NEO理事会によって、NEOの長期的な開発・運用・保守および生態系を支援するために管理されています。このNEOは、ロックアウト期間が1年間で、2017年10月16日以降にロックが解除されます。
- 合計10%(1,000万トークン):NEO開発者やNEO理事会のメンバーの動機づけに使用
- 合計10%(1,000万トークン):NEOエコシステムの開発者の動機づけに使用
- 合計15%(1,500万トークン):NEO理事会が所有し、NEOプロジェクトにのみ使用される他のブロックチェーンプロジェクトへの相互等しようとして使用
- 合計15%(1,500万トークン):不測の事態として保持
原則としてNEOの年間使用量は1,500万トークンを超えないように定められています。
GASの初期総量は0枚ですが、新しいブロックが生成するたびにGASが生成されます。
新しいブロックが発生するごとに徐々にGASが増えていき、約22年かけて約1億GASに到達します。各ブロック間の間隔は約15-20秒で、約1年で200万ブロックが生成されます。
最初の年にGASの16%、4年間でGASの52%が作成され、12年間でGASの80%が作成されます。
NEO(ネオ)の特徴
- 通貨の略号はNEO
- 発行上限枚数は100,000,000NEO
- 2つのトークンNEOとGASが存在している
- 名称をAntsharesからNEOに途中で変更した
- 中国発の仮想通貨
- コンセンサスメカニズムにDBFTを採用
- 反量子暗号メカニズムNeoQSを採用
2つのトークンNEOとGASが存在している
NEOには2つのネイティブトークン、NEO(略称NEO)とNeoGas(略称GAS)があります。
イメージとしては、NEOが株式、GASが配当と考えるとわかりやすいかもしれません。
NEOは、合計1億NEOが発行されていて、それぞれにネットワークを管理する権利が付いています。管理権には、簿記の投票、NEOネットワークパラメーターの変更などが含まれます。
NEOの最小単位は、1NEOとなっています。ビットコインでは、0.01BTCのように細分化ができますが、NEOでは0.01NEOといった小数点以下にトークンを細分化することはできません。
GASは、NEOネットワークの使用料や報酬として支払われるトークンで、最大供給量は1億GASです。
GASの場合は、NEOと違って、分割可能で、最小単位は0.00000001GASとなっています。NEOネットワークは、トークンとスマートコントラクトの運用と保管を請求し、簿記担当者に経済的インセンティブを与え、リソースの乱用を防止します。
NEOのネットワーク上では、最初から1億NEOが生成されていましたが、GASは存在していない状態からスタートしました。1億NEOに対応する1億GASは、NEOの保有に対処する約22年の時間内に減衰アルゴリズムによって生成されます。
NEOが新しいアドレスに転送された場合、代わりに生成されたGASは新しいアドレスに入金されます。
NEOでは多くのDAppsを実装可能
スマートコントラクト、ソーシャルネットワーキング、自動トークン流動性プロバイダ、分散型交換、データ交換市場、知的財産取引市場、予測市場、広告市場、ハッシュパワー市場、ネオガス市場といった、最近の仮想通貨で取り入れられたアイディアはだいたいが実装可能です。
コンセンサスメカニズムにDBFTを採用
DBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)は、代理投票による大規模な参加を可能にするコンセンサスメカニズムです。
NEOトークンの所有者は、投票することによって、それがサポートする帳簿係を選ぶことができます。選択された簿記者のグループは、BFTアルゴリズムを介してコンセンサスに達し、新しいブロックを生成します。
NEOネットワークにおける投票は、一定期間に基づくのではなく、リアルタイムで継続され、約15〜20秒間隔でブロックが生成されます。
DBFTでは、デジタルアイデンティティ技術を組み合わせているため、簿記者は個人または機関は本名を使うことになります。したがって、凍結、取り消し、継承、検索、および司法上の決定をそれらに行うことが可能です。これによって、準拠した金融資産のNEOネットワークへの登録が容易になります。
NeoContractとは
NeoContractは、NEO独自のスマートコントラクトシステムで、3つの部分で構成されています。既存の開発者が新しいプログラミング言語を学ぶ必要がないように設計されています。
NeoVM – ユニバーサルブロックチェーン仮想マシン
NeoVMは、アーキテクチャーがJVMおよび.NETランタイムに非常に近い軽量の汎用仮想マシンです。
コントラクトの命令を順番に読み取り、実行し、命令操作の機能に基づいてプロセス制御を実行する仮想CPUと同じ仕組みになっています。
起動速度と汎用性に優れているうえ、スマートコントラクトのような小さなプログラムを実行するのに非常に適しています。
InteropService – 相互運用可能なサービス
ブロックチェーン元帳、デジタル資産、デジタルID、永続ストレージ領域、その他の基礎となるサービスをロードするために使用されます。
これらは、仮想マシンに提供される仮想マシンのようなもので、スマートコントラクトの実行時にこれらのサービスにアクセスして高度な機能を実現します。
この設計によって、NeoVMは使用されているブロックチェーンや非ブロックチェーンシステムに移植することができ、スマートコントラクトの有用性が高まります。
DevPack – コンパイラとIDEプラグイン
DevPackには、高水準言語コンパイラとIDEプラグインが含まれています。
NeoVMのアーキテクチャは、JVMと.NET Runtimeに非常に似ているため、DevPackのコンパイラはJavaバイトコードと.NET MSILをNeoVMの命令セットにコンパイルできます。
Java/Kotlinでは、C#開発者が新しい言語を習得する必要はなく、VS、Eclipseおよび他の使い慣れたIDE環境でスマートコントラクトの開発をすぐに開始することができます。これによって、スマートコントラクトを開発するためのハードルが大幅に下がります。
2種類のデジタル資産
NEOには、グローバルアセット(国際資産)とコントラクトアセット(契約資産)の2種類のデジタル資産があります。
グローバルアセットは、システムスペースに記録することができ、すべてのスマートコントラクトやクライアントによって識別することができます。
コントラクトアセットは、スマートコントラクトのプライベートストレージ領域に記録され、互換性のあるクライアントにそれらを認識させる必要があります。コントラクトアセットは、ほとんどのクライアントとの互換性を実現するために特定の基準に準拠することができます。
クロスチェーン相互運用性契約NeoX
NeoXは、クロスチェーン相互運用性を実装するプロトコルです。 NeoXは、「クロスチェーンアセット交換プロトコル」と「クロスチェーン分散トランザクションプロトコル」の2つの部分に分かれています。
クロスチェーンアセット交換プロトコル
NeoXは、複数の参加者が異なるチェーン間で資産を交換できるように、既存の二軸原子アセット交換プロトコルに拡張されており、トランザクション処理全体のすべてのステップが確実に成功するか失敗するかを確認します。
この機能を実現するには、NeoContract関数を使用して各参加者の契約アカウントを作成する必要があります。他のブロックチェーンがNeoContractと互換性がない場合、単純なスマートな契約機能を提供できる限り、NeoXと互換性があります。
クロスチェーン分散トランザクションプロトコル
クロスチェーン分散トランザクションとは、トランザクションの複数のステップが異なるブロックチェーンに分散され、トランザクション全体の一貫性が保証されることを意味します。
これは、クロスチェイン・アセット交換の拡張であり、アセット交換の動作を任意の動作に拡張します。NeoXは、スマートコントラクトが複数のチェーンで異なるパートを実行できる、クロスチェーン・スマート・コントラクトを可能にします。
分散ストレージプロトコルNeoFS
NeoFSは、分散ハッシュテーブル技術を利用した分散ストレージプロトコルです。
NeoFSは、ファイルパス(URI)ではなく、ファイルコンテンツ(ハッシュ)を介してデータを索引付けします。大きなファイルは、多くの異なるノードに分散されて格納されている固定サイズのデータブロックに分割されます。
NeoFSは、NeoContractシステムのInteropService相互運用性サービスの1つとして機能し、大規模なファイルをブロックチェーンに格納し、それらのファイルへのアクセスを設定することができます。また、NeoFSとデジタルIDを組み合わせることで、デジタルIDで使用されているデジタル証明書を中央サーバーで管理することなく、割り当て、送信、および取り消すことができます。
将来、古いブロックデータをNeoFSに保存することができます。これにより、ほとんどのフルノードが古いデータを解放してスケーラビリティを向上させると同時に、履歴データの整合性を確保します。
反量子暗号メカニズムNeoQSを採用
NEOでは、量子コンピューターの出現に備えて、暗号メカニズムに工夫を凝らしています。
量子コンピューターという言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、これはビットコインを含む暗号通貨にとって大きな問題となっています。
量子コンピューターがもし誕生すると、仮想通貨で使われている暗号技術が短時間で解読される恐れがあるため、ビットコインを含めて暗号通貨の改ざんがやりたい放題になる可能性があります。
そこで、NEOでは格子ベースの暗号化メカニズムのNeoQS(Quantum Safe)が採用されます。
現在、量子コンピュータは、最短ベクトル問題(SVP)および最密ベクトル問題(CVP)を迅速に解決する能力を有していないと考えられているため、これは量子コンピュータに耐える最も信頼できるアルゴリズムと考えられています。
NEO(ネオ)の価格推移・チャート
NEO(ネオ)のチャートは、Crypto Currency MarketやCoinGeckoなどで確認できます。
中国発の仮想通貨ということで、注目度が高く、公開してから1年も経たず、時価総額でトップ10に入る人気通貨となっています。2017年8月には1NEO=5,000円を突破し、時価総額も6位ぐらいまで上昇していました。
しかし、9月に入ると、中国政府によりICO禁止するとの宣言がされたことも合わさって、1NEO=2,000円前後で推移しています。ずっとトップ10にランク入りしていた時価総額もランク外になるなど、やや低迷しています。
NEO(ネオ)の購入方法・取引所
NEO(ネオ)を取り扱う世界の取引所は下のとおりです。
日本の取引所では、NEOを売買できるところはありません。
海外の取引所では、Bittrex(ビットレックス)、Binance、Bitfinex(ビットフィネックス)、HitBTC(ヒットビーティーシー)などで取引が可能です。中国発の仮想通貨ということもあり、中国の取引所での取引が多くなっています。
海外の取引所で取引するには、国内で口座を開設し、BTCなどで送金する必要があります。
マイナーな取引所では、あとで倒産や資金が取り出せないといった危険があるため、まだ口座をお持ちでない方は、大手のビットフライヤーやコインチェックで口座を開設しておくのが安全です。
まとめ
以上、NEO(ネオ)について紹介しました。
この記事を読まれた方の中には、「NEOについて興味が出たけど、自分のお金で購入するのはちょっと不安 or 購入するお金がない」という方もいらっしゃるかと思います。
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