Bitcoin Private(ビットコインプライベート)についての情報まとめ | |
通貨名 | Bitcoin Private(ビットコインプライベート) |
通貨略号 | BTCP |
公開日 | 2018年4月 |
時価総額順位 | 下のRANK参照 |
発行枚数(上限枚数) | 21,000,000 BTCP |
取り扱い国内取引所 | なし |
取り扱い海外取引所 | HitBTC(ヒットビーティーシー) etc. |
公式サイト | Bitcoin Privateの公式サイト |
ホワイトペーパー | Bitcoin Privateのホワイトペーパー |
Bitcoin Private(ビットコインプライベート)の基本情報
Bitcoin Private(ビットコインプライベート)は、略号がBTCPのアルトコインです。
世界一有名な仮想通貨Bitcoin(BTC)と、仮想通貨Zclassic(ZCL)が、同時にハードフォークして誕生しました。
ハードフォークとは、仮想通貨の互換性の無いアップデートのことです。フォークは日本語で「枝分かれ」を意味し、このことから仮想通貨のハードフォークを「仮想通貨の分裂」と表現することもあります。
互換性が無いというのは、ハードフォーク以前とハードフォーク以後の仮想通貨は、以前の特徴を多少引き継いだ全く別の仮想通貨ということです。
すなわち、BTCとBitcoin privateは枝分かれした全く別の新しい仮想通貨ということになります。ハードフォークの種類は主に以下の4種類です。
- ブロックチェーンの分岐
- アップグレード
- 派生通貨の誕生
- 全く別の通貨の誕生
今回の場合は3番目、もしくは4番目の種類のハードフォークにあたります。実は今回のハードフォークについては、3なのか4なのか、はっきりしない分裂といわれています。あいまいな理由を解説します。
Bitcoihn Privateは派生通貨なのか
派生しない全く別の通貨というのは、以前の仮想通貨のデメリット・問題点をベースに作り出した真逆の仮想通貨か、まったく別の特徴やロジックを持った仮想通貨のことを指します。
Bitcoin Privateは、BTCよりもZclassic(ZCL)の特徴や技術を多く引き継いでいます。ZCLは、匿名性技術に優れた仮想通貨で、「ゼロ知識証明」という技術やブロック反映時間の短縮技術などを特徴としたアルトコインでした。
事実、それらはBitcoin Privateの特徴として引き継がれています。BTCの仕組みは引き継がれつつも、代名詞となる特徴に挙げられるものはBTCとは全く異なるものである。このように、派生通貨と別通貨の線引きがむずかしことがあいまいな表現になってしまう理由なのです。
Bitcoin Privateの概要
Bitcoin Privateは2018年3月20日にハードフォークが実装されました。開発者は、アメリカのテキサス州出身の「Rhett Creighton」という人物。しかし現在Bitcoin Privateの公式運営チームはその活動を3月31日に終了していて、現在はZCL Blueチームと名乗る有志で集まってできた外部サポートチームが運営サポートをしている状態です。
公式開発チームは、「有志チーム(ZCL Blueチーム)が行った更新については一切の責任を負わない」と宣言していて、運営体制に若干の不安が残るところであります。
Bitcoin Private(ビットコインプライベート)の特徴
- 発行上限はBTCと同じで、21,000,000 BTCP
- ブロック反映時間の短縮
- zk-SNARKS(ゼロ知識証明)による匿名性の確保
- 合意形成アルゴリズムPoWの採用
ブロックサイズの拡張
Bitcoin Privateでは、ブロックサイズの拡張が行われています。
ブロックとは、ビットコインにおいて、そのネットワーク上で行われた送金記録などを記録する箱のようなものです。この技術をブロックチェーン技術といい、このブロック(取引記録)がどんどん連なり鎖のようにつながったものが、「通帳」のような役割を果たします。
そしてブロックサイズとは、このブロックが詰め込める取引データの最大容量(鎖の長さではなく、あくまで一つのブロックの大きさというイメージです。)のことをさします。ビットコインにおいては、ブロックサイズは1MBと決められており、1つのブロックに約4,200件の取引記録しか保存することができません。
しかし、Bitcoin Privateはブロックサイズの拡張を行い、ビットコインの2倍の2MB分の記録を1つのブロックに保存できるようになりました。このブロックサイズの拡張は「スケーラビリティー問題」といわれる、1つのブロックが埋まってしまい、次のブロックが生成されるまでの時間、承認が完了しないという現象を解決します。
ブロック反映時間の短縮
Bitcoin Privateは、ブロック反映時間の短縮に成功しました。
ブロックチェーン技術を採用している仮想通貨において、先ほどお話しした「ブロック」が記録でいっぱいになってしまった時は、次のブロックを生成しなければなりません。
ブロックが記録で埋まってしまったということは、次のブロックが生成されるまで取引が完了(反映)できないということです。
すなわちブロック反映時間とは、「次のブロックが反映されるまでの時間」のことなのですが、ビットコインの場合、この時間は約10分でした。
仮想通貨初心者の方は「こんなものだろう」と納得するかもしれませんが、現実世界においてはお金のやり取りはほんの数秒で完了しますよね。これが10分待って仮想通貨業界も、現実での取引スピードに追い付こうと度量くしているのです。
そしてBitcoi Privateはこのブロック反映時間をビットコインの約1/4の時間である2分30秒まで縮めました。これは少しレジ打ちが下手なコンビニの店員さんくらいの速さですよね。
zk-SNARKS(ゼロ知識証明)による匿名性の確保
ゼロ知識証明とは、証明者が直接その情報の内容を提示せずにその情報を知っていることを承認者に証明することです。少しややこしいですが、以下の説明をご覧ください。
現実世界でゼロ知識証明をする場合、証明者と承認者である程度のコミュニケ―ションを取らなければなりません。有名な問題が「色盲の人間に黒と白のボールを区別させるにはどうしたらよいか」というものがあります。答えはいくつかありますが、一般的なのは「盲目の男性(承認者)が色が分かる人間(証明者)に質問をして解く」というものです。
これが「ハッシュ値」というものを利用することで、仮想通貨世界でもおこなうことができるのです。「zk-SNARKS」というのは、「Zero Knowledge – Succinct Non-interactive ARgument of Knowledge 」の略で、「相手に情報の内容を公開することなく、情報自体は知っていることを証明する技術」、すなわちセロ知識証明のことを指します。
合意形成アルゴリズムPoWの採用
PoWは「Proof of work」の略で、「仕事の証明」という意味です。PoWはその名の通り「最も仕事を早く(多く)行ったものに報酬を支払う」という仕組みです。
PoWには51%問題などの様々な問題点が存在するためPoS(Proof of Stake)などの合意形成アルゴリズムが開発されましたが、BTC(ビットコイン)にてPoWが採用されているため認知度は高く、以前メジャーな合意形成アルゴリズムです。
Bitcoin Private(ビットコインプライベート)の価格推移・チャート
Bitcoin Private(ビットコインプライベート)のチャートは、CryptoCurrency Marketなどで確認することができます。
2018年のBitcoin Private価格
Bitcoin Privateは、2018年3月の上場直後こそ1BTCP=1万円付近まで上昇しましが、その後は緩やかに下落し、1BTCP=1,000円前後で推移しています。時価総額も50位付近とあまり振るわない状況となっています。
Bitcoin Private(ビットコインプライベート)の購入方法・取引所
Bitcoin Private(ビットコインプライベート)を売買できる取引所は、下のとおりです。
国内の取引所では、Bitcoin Privateを売買できません。
海外取引所では、HitBTC(ヒットビーティーシー)、ExratesなどでBitcoin Privateを売買することができます。
HitBTC
ヨーロッパ系の仮想通貨取引所。売買できるアルトコインの種類は200種類超。手数料は0.09%〜0.10%。筆者はPoloniexとHitBTCで資金を半々ぐらいで運用中。
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まとめ
以上、Bitcoin Private(ビットコインプライベート)について紹介しました。
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